調和の霊感
昨夜は中秋の名月でした。そして満月でした。
で、初めて知ったのですが、
中秋の名月=満月ではない。暦の関係上、次の満月の中秋の名月は
なんと8年後。
8年後と言えば、東京オリンピックがすでに終わり、
うちの夫はすでに定年退職している頃だわ。
どんな気持ちで、どんな私が昨日のような明るく輝く月を見ているだろう?
夫と二人、元気でいたいな…。
さてさて、昨日のこと、 師匠から電話があり、
「 息子が帰ってきているので、3人でアンサンブルして遊ばない?」 と。
息子さんはチェリスト。プロではありませんが、幼少期からずっと熱心に習い、
現在は某国立大学のオケで活躍中。
そして、師匠はヴィオラが専門。 私はヴァイオリン。
3人で遊ぶんですかーーー!?
「うん。ためしにやってみようよ。ビバルディ 」
アンサンブルで遊ぶ… アンサンブルで遊ぶ… … なんて素敵な響き!
「はい! 行きまーす」
…というわけで、今日の午後、師匠宅にお邪魔しました。
いつも思うのですが、師匠宅が我が家から車で5分って、
本当に運が良いわ〜。 近い!本当に近い!
なので師匠も気楽に「来ない?」 って誘えるのかもしれない。
まずは 私が1人で弾いてみて師匠がダメ出し。
「 もしかして、来る寸前まですっごく練習してた? 音がハンパ無く鳴ってる。
楽器が起きたままになってる状態で来た、って感じ。」
やっぱりお見通しか。
だってせっかくのアンサンブル、私のせいでぶち壊したくないし、
師匠の息子さんに迷惑かけたくないもの。 私も必死ですわよ。
さて、いよいよ合わせる事に。
ビバルディの「ヴァイオリンコンチェルト イ短調」
少々緊張したけれど、 恐れずに思いきり、弾きたいように弾きました。
チェロとヴィオラが深くて優しい音色で支えるように盛り上げてくれました。
素敵。 1人でいつも弾いているコンチェルトが、
こんなにも深くて癒される曲だとは。 3つの楽器が1つになっていく…。
この曲は、ビバルディが作った「調和の霊感」という作品集の中の一曲です。
私の演奏がつたないため、上手く調和ができなかった音もあるのですが、
上手くいった時はそれこそゾクゾクするくらい感動しました。
弾き終えて、師匠からも息子さんからも「綺麗だった!」と
褒めていただき有頂天に。
師匠 「じゃあ、もう一回いこうか。チェロはもう少し作っていいよ。」
息子さん「了解。」
も、もう一回ですかー! 直前練習をしすぎたせいで、
私はものすごく疲れていたので、あと一回弾けるかな〜?
集中力と手の疲労が心配だったのですが、
こんなチャンスは滅多にないので、がんばりました。
二回目はチェロがとても素敵に繊細な伴奏をしてくださり、
ますます盛り上がりました。
私、がんばった…。
師匠「アンサンブルって良いでしょう〜? アンサンブルに入れるよ? 」
私「そうですね。いつか入りたいです。」
師匠「いつかじゃないくて、もう入れるよ。」
私「 でもまだビブラートができないから…。ビブラートができるようになったら
お願いします。」
師匠「そうだね。じゃあ、ビブラートがんばろうね。」
楽しい時間でした。
他の楽器の音色を感じながら、そこに自分の楽器の音色を重ねていく。
癒されました。 ヴァイオリンやってて良かった。
by collages1122
| 2013-09-20 16:44
| ヴァイオリン